【誤解だらけの会話】ASDの僕が経験した苦悩と克服への道

僕は人と話すのが苦手です。

 

僕と同じように話すのが苦手な人には

いくつかパターンがあると思います。

 

  • 会話が嫌いな人
  • 誰かと馴れ合いたくない人
  • 何を話していいか分からない人
  • 人といるのが苦手な人

などさまざま

 

僕はその中でも

初めは会話することは好きな人間でした。

 

でもだんだんと苦手になってしまいました。

 

それにはこんな理由があります。

 

それは

よく誤解されてしまうということです。

 

誤解というのは、

自分の思った通りに

うまく相手に話を伝えられないということ。

 

これが会話が苦手になったきっかけです。

 

今回は

「会話がうまく伝えられない」という

僕が苦しんだ悩みについてをお話します。

 

 

【会話恐怖症の始まり】想定外の反応と誤解の連鎖

 

 

みなさんは人と話すことは好きですか?

 

または楽しく人と会話できますか?

 

会話するときは誰もが

ある程度相手に「こうしてほしい。」など

 

話した後の結果や

相手の反応を想定して話すと思います。

 

しかし、

僕の場合これがことごとく

何やらおかしな方向へ。

 

  • 自分が話した会話の結果が思い描いていた結果と違う。
  • 相手から想定外の反応が返ってくる。
  • 相手の頭の上に明らかにはてなマークが出ている。

 

こんなくらいならまだいいです。

 

時には

相手を怒らせてしまう。

 

「聞き違いなのに・・・」

「勘違いです」

「そんなつもりじゃない」

 

このようなことを

いくら説明しても、

その説明すら上手く伝えられない。

 

いかにも後付けしたような弁明。

いいわけにしか聞こえないこと

というようなことがほとんど。

 

ただただ、

相手の感情を逆撫でしてしまっただけ。

 

そんな経験から

次第に話すことが苦手になって

行ってしまいました。

 

 

 

会話下手は聞き下手?ASDの特性

 

 

最近では

「会話とは相手の話を聞くこと」

 

これができる人が

本当の話し上手であり、人に好かれる人。

 

こんな風に言われていますが、

皆さんの予想通り

僕はこっちも苦手です。

 

そもそも

耳からの情報処理が多分苦手です。

 

これは僕の病気、

発達障害ASDの特性にも

関係があります。

 

耳から一度にたくさんの情報が入ると

脳が処理しきれない。

 

また、

あいまいな表現があると

そこで脳の処理が止まり、

そのあとの話が入ってこない

などという状態に陥ってしまいます。

 

このような明確ではない指示や会話。

 

何を求められているのか

明確に言われていない話しをされると、

理解がしずらく、どう返してよいのか

反応にも困ってしまいます。

 

よく固まっていました。

愛想笑いで乗り切ろうともしてました。

 

相手は無視されたとか、

話を聞いていないなどと

思われることはしょっちゅう。

 

これも、

僕が会話することが苦手になる原因の一つでした。

 

共感力ゼロ?自分中心・話のすり替え

 

 

さらに

国語の読解力がない僕は、

相手の話している内容から

相手の気持ちを汲み取るのが凄く下手。

 

いわゆる国語のテストの

「作者の心情を読み解きなさい」ってやつですね。

 

文章の中に答えがあるのに読み解けない。

 

こんな状態なのに会話の中で、

相手の気持ちを察するなんて難し過ぎる。

 

相手の話を聞いていても、

だんだんと頭の中では

自分事にすり替えて

自分の感覚や感情で考えてしまいます。

 

すると

相手は自分の話をしていたのに、

反応や感想を聞いてみたら

聞きたかった返事が返ってこない。

 

それどころか

いつの間にか自分の話に

すり替えられて話し始める。

 

それでは会話してた相手は

全然スッキリしませんよね。

 

病気の理解で小さな変化:ASDと共存するために

 

 

ここまで自分を理解できるようになるまでには、

たくさん失敗していろんな人に迷惑をかけてきました。

 

さんざん、

言い訳をしたり、自己否定をして落ち込んで来ました。

 

当然そんなことしてもただ辛くなって、

自分が苦しくなるだけでした。

 

だから、

自分の病気や特性について

書籍やネットで情報を収集し勉強しました。

 

少しずつですが、

自分と同じ悩みや特徴を見つけ、

これが自分のせいではなく病気の特性

ということを知ることができました。

 

この特性は改善はできますが、

完璧に治ることはありません。

 

ずっと付き合って行くしかないんです。

 

それが分かってから、

少しずつですが変化がありました。

 

以前より落ち込み過ぎなくなったり、

会話をよく聞いたらり、分からないことを聞き返したりと。

 

面倒くさいと思われるかなと思ったら、

案外優しく教えてくれる。

 

自分の話をしてきていた人には、

「ちゃんと聞いてくれる」という

プラスの効果まで。

 

これは落ち込むどころか嬉しい体験でした。

 

 

 

自分と向き合うようになれたことは

まだまだ入口です。

 

だけど

少しずつ理解し分かってきたこともあります。

ちょっと楽になったこともあります。

 

人と会話する時には、

「意識して会話しよう!」と今では心がけて

会話できるようになりました。

 

そのおかげで、

今までみたいに

大きく勘違いされることは少し減りました。

 

勘違いから相手を怒らせることは

ほとんどなくなりました。

 

そもそもそんなに

会話できていませんが💦

 

でも、

𝕏(旧Twitter)で交流することが

少し楽しめるようになりました。

 

以前は、

何気ない会話なんてしても、

相手は面白くないだろう。

 

自分との話では相手は

いい結果を得ることはできない。

 

そんな決めつけがあり、

一方的な発信ばかりでした。

 

しかし、

最近では雑談をしたり、

時には励まし合ったりとそれが少し楽しめています。

 

励ますということは、

相手が

「辛い」や

「大変な状況だ」

ということを感じ取れないとできません。

 

このように相手のことを少し感じ取るれるようになったから

励ますことや、話しかけることができるようになりました。

 

こんな些細なことですが僕には大きな一歩。

 

そらに

その気持ちが相手に届き

「ありがとう」や「がんばろうね」

なんて返事がもらえると凄く嬉しいです。

 

このようなことの繰り返しで

少しづつ人と楽しく関われるようになり、

ポジティブでちょっぴり幸せな人生に

なって行ったらいいと思います。

 

誰かに今日もまた一言話しかけて。

 

一歩ずつですが。

 

素敵な未来へ近ずいて行けますように°・*:.。.☆