あーでもない、こーでもない」行動を妨げる内なる声

みなさんこんにちは。

今日はうつ病と付き合う上で、

よく陥る状況について話したいと思います。

 

それは何かをしようと思った時に

「あーでもない、こーでもない」

と内なる声が始まり行動を邪魔してくるということです。

 

 

 

 

健常者には理解しがたい現象

 

例えば、

散歩に行こうと思った時、

「でも外は寒いし」

「途中で雨が降ってくるかもしれないし」

などと、やらない理由づけが次々と浮かんできます。

 

メリットよりもデメリットばかりが大きく見える。

結局行動に移せずに終わってしまう。

 

こうした経験、皆さんにもあるのではないでしょうか?

 

簡単な事でさえ、

こうした思考のネガティブな渦に巻き込まれてしまう。

 

もしかしたら

そんな簡単なことなのに?

と理解しがたいと思う人もいるかもしれません。

 

しかし、

うつ病の人には日常茶飯事の出来事です。

 

行動する前から、マイナス思考が先行してしまう。

 

もちろん、何かするときに全くネガティブな要素がない

なんてことはありませんが、大抵は一つ一つは小さく感じ

行動に移せる。

 

楽しいことだけではなく、

もちろん嫌なことだって

やらなければいけない、メリットがあるのであれば

行動しますよね。

 

けれども、

そうしたことがこの思考に陥るとなかなかできない。

 

こうした小さな不安ですら過剰に意識し、

徐々に肥大化させてしまう。

 

ネガティブな思考に支配される

 

人は一つネガティブがあると

同じくらいのポジティブが3倍以上ないと

フラットな状態になれないそうです。

 

でも、そんな事そうそうないですよね。

 

だから普段小さな不安要素はうまい事処理して無視したりして

生活しているんです。

 

それが無視できない。

しかも、自分の中でどんどん大きくなっていく。

そのため、

行動に移せなくなってしまうのがうつ病の特徴なのかもしれません。

 

小さな一歩を踏み出すことが、とても大変だと感じる時期が、

うつ病の人には長く続きます。

 

地道な克服の努力

 

また、これは何も近い未来に限ったことではないです。

 

一番の不安。

 

「何時治るんだろう?」

という疑問に対してももちろんそうです。

 

色々なところから病気について知識をつけて

実践して頑張っている人はたくさんいると思います。

 

散歩もそうですが、

「日々の生活リズムを整える」

「健康的な食生活」

「適度な運動習慣」

「カウンセリングや自己理解」

 

このように少しずつ

自分のできる範囲で頑張っていたとしても

 

たまたま一回できなかったり、

思うように回復しないとどんどん不安な言葉が頭を支配してきます。

 

また一旦そうなってしまうと、自分の都合の良いように、

悪い情報ばかりが目に入り、

「自分はもう一生治らない」

「世の中に必要とされていない」

「生きていても意味がない」

 

など極端な飛躍まで。

 

ちょっとした挫折や思い違いがここまで

自分の未来を辛いものにしてしまいます。

 



小さな成功を積み重ねる

 

これを打開するには、地道にまた頑張るしかないんです。

自分が感じていることを、事実と想像と分け、

理解する。

先生やカウンセラーさんに相談して、

客観的に自分を見つめて状況を把握し直す。

 

ホントに地道でこころが折れそうな作業です。

でもここからまたスタート地点に立って

ちょっとずつ成功体験を積み上げていくしかない。

 

頭では分かっていてもこれをするにもまた

「あーでもない。こーでもない」が出てくるんです。

 

ここが本当に大変で辛い工程です。

 

でもこれしか方法がない。

 

 

でも、そうした壁を乗り越えられた

時の喜びは、計り知れません。

その先にしかゴールはありません。

 

何でも良いんです。

小さいことでも、

 

楽しめた後はやってよかった。

自分にもできた。

今日は出来た。

 

こんな成功の経験が積み重なることで

自信がついて行きます。

 

みなさんも一歩ずつ前に進めることを願っています。

今日も明日へ

まず一歩。

 

そしてまた一歩。

 

みなさんの未来が明るくステキな

日々で溢れるような人生になりますように。