心の闇に忍び寄る死神。抜け出すカギは天使の存在(うつ病・精神疾患)

<注意>
今回の記事には
ネガティブな言葉が
使われています。

苦手な方の閲覧は
ご遠慮ください。

 

 今回は心を病んでしまい
助けを求めている人の状態や心情。

声を上げられない人の
辛さや葛藤を当事者の目線で
お話しています。


この記事を読んでわかること

  • うつ病精神疾患に苦しむ人への関わり方
  • 自分を認め、愛することがどれだけ重要か
  • 他者からの言葉や態度、出来事がどれだけ影響を与えるか
  • 自分と他者の受容と向き合うことが幸せへの1歩

 

<目次>

 

 

なぜ遺書はないの?自殺者の意外な心情

すみません。
何の情報だったか
覚えていないのですが、

”自分で命を絶ってしまった方”の
70%に遺書はないそうです。

 

そして、
運よくと言っていいのか
本人の気持ちを考えると複雑ですが、
一命をとりとめた方に話を聞くと
意外な事実に驚きます。

 

その行動に至った前後の経緯や動機、
どんな感情からそのような行動を
とってしまったのかを聞いても
本人もはっきりとした意識や
記憶は曖昧なことがほとんどだそうです。

 

本当に明確に計画を立てて、

「この日のこの時間に
あそこでこうやって」と

明確な計画を立てて
行動できる人は
ほとんどいないそうです。

 

計画を立てて準備はしたものの、
死への恐怖やそのあとのことを考えると
怖くて怖くて直前で断念してしまう人が
ほとんどだそうです。

 

つまり、
辛い経験や感情が抑えられない日々が続き、
精神的に限界を超えた状態のまま生活を続ける。

 

その結果、
自分でも何が何だか分からない状態に陥ったときに、
突発的に、
衝動的に
行動してしまう。

 

パニックに陥った果てに
気が付いたときには・・・。

というのがほとんどだ
ということ。

 


「そんなに追い詰められいたなら、
行動する前に行ってくれれば何かできたのに。」

とよく聞くことがあるが、
衝動的に行動してしまっているから
本人ですらタイミングなんてわからないのだ。

 

1つ言えるのならば、
この状態になる前に、
本人は何かしらサインを出している。

 

そして、
そのサインを出した時点で
自分の限界はとうに超えている。

 

その限界の先はいつ起こるかは
本人すら全く予想できないのだ。

 

死神の天使の戦い

 

自ら命を絶ってしまう行動を
するまでには長い道のりがある。

 

ステップとしては大きく分けて
2ステップしかないが。

ステップ1~落ち込みが続く~

  • 他者や外部から苦痛を感じる場合
    いじめやパワハラなど
    他者から過度なストレスなど精神的、
    肉体的苦痛による外的要因が続く場合
  • 自らを苦しめる場合
    日常生活で忙しさのあまり、
    十分な休養が取れず無理してしまい、
    自分を追い詰め、落ち込みや、
    疲労が回復しない状態の生活を
    続けてしまう場合

など
他者自らかという違いはあるが、
生活していく中で
だんだんと落ち込んでいく。

 

この状態の生活が続けばいずれ、
うつ病精神疾患を発病してしまう。

 

この段階が「ステップ1」です。

 

ステップ2~きっかけ~

きっかけの多くは
他者から言われた一言。

 

そして、
残念なことに
以外にも
近しい関係の人物から言われた一言が
きっかけになるケースが実は多い。

 

言葉以外には、
ミスや失敗から自らを
責めてしまうこともある。

 

ミスや失敗が続いて、
「自分は無能だ」
「役に立たない人間だ」と
自責の念に駆られてしまう。

 

または、
疲労から正常な判断ができず、
何のこともないミスや失敗を
「とんでもなく大きな失敗をしてしまった。
もうダメだ。」と
実際よりも大きく受け止めてしまい、
自分に絶望してしまう。

 

そして、
行きつく答えが

「もう死ぬしかない」

という極端な選択になってしまう。

 

しかし、
人間だれしも
経験したことのないこと。

未知の出来事というのは
怖いものだ。

 

特に「死後の世界」を
知っている人は誰もいない。

 

「死への恐怖」と
「現実の苦しさ」。

 

この2つの選択の間で
苦しみながら葛藤する。

 

ステップ1の段階で
相談できる人さえいれば、
効果的な抑止につながる。

 

しかし、
この相談者が本来入るべきスペースが
空いたままでいると、
どこからともなく噂を聞きつけ
やってくるのが”死神”だ。

 

その空いたスペースに居座り、
耳元でささやき始める。

 

死神がやってきても、
自分の気持ちを理解してくれる人や

自分を受け入れてくれる
”天使”のような人が
後からでもやってきてくれれば

死神は心のスペースを
徐々に失い追いやることができる。

 

すると、
希死念慮が消え、
気持ちも徐々に落ち着いてくる。

 

また前を向いて
歩き出す事ができるようになる。

 

そう、
この心のスペースに
天使が来てくれさえすればいい。

 

しかし、
そのような人と
巡り合えない場合、
死神はそこに居座り
耳元でずっとささやき続ける。

 

「こんな苦しいとこから早く出よう!!」

「ほら!今だ!!!」

突発的な行動は
きっと死神に操られて
しまったからだろう。

 

うつ病をはじめとする、
精神疾患を持つ人の
抑うつ期」は、

いつ死神がささやきだすか?

まさに、
そんな状態と
隣り合わせなのではないだろうか?

 

人はそんなに強くない。
天使も堕ちたり戻ったり

みなさんは
天使の役割をしてくれる、
自分を理解してくれる人はいますか?

 

「いますよ。」

 

そう答えられる人は、
その人との関係を
今まで通り大切にしてください。

 

ことわざでいう

「仏の顔も三度まで」や

「堕天使」

なんて言葉があるように、
天使の存在でいてくれる人も
また同じ人間です。

 

あなたが普段から無下に扱ったり、
無礼なことを続けていると
知らぬ間に
悪魔に成り代わってしまっていることもあります。

 

きっかけを作ってしまう
ステップ2のような近しい関係の人。

 

この場合

「近しい関係だと信頼していた人」が

正しいかもしれませんが、
あなたの日常的な振る舞いに
愛想をつかしてしまい悪魔に成り下がる。


つまり
堕天使になってしまうこともあります。

 

こんなことを考えていると、
つくづく生きていく事って
救いがない。

すごいハードモードだと
思ってしまいます。

 

結局、
天使だって堕ちます。

 

人間というのは
漏れなく弱い生き物です。

 

どんなに強そうに見える人だって、
24時間365日
ずっと強いままで
いられる人はいません。

 

食事をしたり、
眠ったりと物理的に力を
抜く時もそうです。

 

ちょっとしたもやもや、
イライラ、
気分が落ちるとき
だってあります。

 

回復するのが
他の人より少し得意だったり、

受け止められる
入れ物の大きさが
少し大きいだけかもしれません。

 

ただそれだけの差。

 

自分だけが
弱いのではないのです。

 

自分の失敗や人間性などを責め
自らを苦しめることも、

 

自分を大切にして
愛することも

 

「責めるか」、

「愛するか」だけで

 

「自分に何かをすること」

という点では同じ。

 

どちらも
自分の為に何か1つ行動する。

同じことです。

 

人を傷つけるような人は
いくら努力したって
変わるかどうかなんてわかりません。

たぶんほとんどが
変える事は出来ないでしょう。

 

けれど、
その人から逃げることなら
自分が行動すればできます。

 

そして、
自分を傷つけることは
止めれます。

 

けれど、
自分からはどうやったって
逃げられない。

 

だったら
自分くらいは

自分の弱さを認めて、

良い所や頑張ったことを褒めて、

今日を生き抜いた自分に
愛をあげられたらいいな。

 

そしたら、
きっとまた明日。

 

明日の1日くらいは
まだ何とかなるのでは
ないでしょうか?

 

人生は、
生きるってことは、
ただその繰り返し。

 

 

まとめ

今回は、
”自ら命を絶つという行動を
してしまった人の真実の謎”から

天使と死神の比喩を交えながら
僕なりに考えてみました。

 

簡単にまとめると、

  1. 遺書はなぜないのか?
    • 70%に遺書が
      存在しない現象について
  2. 背後には複雑な心情がある。
    • 行動の背後にある経緯、
      動機、感情が曖昧であること。
  3. 計画的に行動できる人はごくわずか。
    • 多くが計画を立てるものの、
      死への恐怖や後悔から
      断念するケースが多いこと。
  4. 行動までの長い道のり
    1. 自殺までの過程を
      ステップ1(落ち込みが続く)と
      ステップ2(きっかけがある)に分けて説明。
  5. 弱さと強さ、自分を愛することの重要性。
    人は誰でも弱さを抱えている。
    自分を責めないで、
    大切にして過ごすことが大切。

 

「逃げたい」、

「死にたい」、

「生きていたくない」

 

僕もよくこの感情は
やってきます。

 

そんな事考えてはいけない。

死ぬなんて考えるな。

 

なんていう気は
一切ありませんし、

このように思うことは
問題ないと思います。

 

でも、
できれば行動に移す前に、
ちょっとだけ深呼吸して
考えてみませんか?

 

死神のささやきに
操られているだけ

ではないかと。

 

一旦、
落ち着く場所で
好きな事をしてみたり、
眠ってみませんか?

 

明日も同じだけの
熱量があるか?

それだけ確認してみてください。

 

熱量が変わらなければ、
大切な人に、
誰かに、
行動する理由や感情を
話してからにしませんか?

 

たぶん、
死神が大げさに
騒いだだけです。

 

今日も
1歩だけでも前へ。

 

明日も
ちょっぴり幸せな1日が
みなさんに訪れますように🌠