親から借りた電子マネーカード
うつ病で休職してもう3年が経ちます。
その間にはコロナもあり外出を控える期間も長かった。
その中で世の中はどんどん進み電子マネーやポイントカードの制度が凄い急速に進化したと感じます。
うつ病で無職の僕は収入がないため、買い物に行くときに親から電子マネーのカードを渡されて買い物へ行きます。
普段はにこにこ現金払いの僕。
もう死語ですかね(笑)
今日は電子マネーのカードを使って近所のドラックストアへ出かけました。
最近調子が悪かったので外へ出かけるのは数日振り。
好きな音楽を聴きながら散歩ついでに買い物へ。
お店にも着き、コンディショナーを手に他にも何かないかなーと久しぶりの買い物を楽しみながらお店を見て歩きました。
ここまでは凄く気分は良かった。
レジでのエラー音
一通り店内を見て回り、買いたい物もかごに入れ、レジに並びました。
支払いの際、電子マネーで決済しようとカードを端末へかざした瞬間、エラー音が鳴り響きました。
頭の中が一瞬で真っ白になりました。
「あれ？タッチじゃなくてスライドだっけ？？」
カードを読み込みの溝へスライド。
すると再びエラー音。
とともに画面が警告画面へ変わりました。
全身が固まってしまいました。
顔からは極度の緊張や焦りで大量の汗が一気にふきだいました。
操作間違いならいいけど、もし電子マネーの残高が足りなかったらどうしよう。
いろいろな考えが頭をよぎりました。
支払い手段がない不安
母親から預かったカード。
いくら入ってるか聞かずにそれだけを握りしめ買い物に来たのがいけませんでした。
その時他の支払い手段もなく、現金も一切持ち合わせていませんでした。
たかが千円の買い物すらできない自分が情けなく、店内の他のお客さんや店員さんの視線が自分を感じました。
恥ずかしさと悔しさが入り混じり、どうすればいいのか分からないまま立ち尽くしていました。
店員さんの助けと再チャレンジ
店員さんも何事だろうとレジのスタッフさんと近くにいたスタッフさんが対応してくれました。
「残高不足でしょうか・・・？」
弱弱しい声で店員さんに聞いてみました。
このとき僕は
残高無かったら払えない・・・。
親の名義のカードだから不正利用だと疑われたらどうしよう・・・。
一瞬にしてそんなことが頭をよぎりました。
たかが千円の買い物なのに・・・
どんどん自分が惨めで情けなく感じました。
そして悔しさも。
始めは店員さんも状況が分からずにいたのですが、どうやら残高は足りているよう。
結果は僕が端末へのタッチしている時間が短すぎてエラーが起きただけでした。
普段電子マネーを使わないので操作が分かっていないばかりに、店員さんによけいな時間を取らせてしまい本当に申し訳ない。
そう心で思っている間に、店員さんは優しく手順を教えてくれながら一緒に支払いをしてくれました。
再度逸われた通りに試してみるとすんなり決済は完了。
安心したのと同時に胸の中に温かいものが広がり、ホッとした安堵感と感謝の気持ちが湧きました。
小さな達成感と大きな一歩
たかが千円の買い物が、今日はまるで大きなことをやり遂げたような達成感。
また、店員さんの優しさに触れ、自分の無力さを再認識しながらも、ほんの少しのやさしい気持ちを感じられた瞬間でした。
最初は断罪者のごとく僕をさばきにきたような恐怖すら覚えたことを、申し訳なく思います。
とても優しいスタッフさんでした。
うつ病で無職という状況の中、日々の生活は厳しいですが、こんな小さな成功体験と世の中の温かさに触れることができた出来事でした。
日々の中で感じる心の動き
この出来事を通じて、人の温かさに触れ、自分の無力さと向き合うことができました。
たかが千円、されど千円。
今回の経験から、今後も失敗や困りごとがあると思う。
でも案外世間は優しく助けてくれる人がいる。
ちょっぴりそう思えました。
いつも嫌なこと、悪い方向へ思考が働いてしまう僕の頭の中。
これは自分を守るための防衛機能で持って生まれた特性なので変えようがありません。
でも、もう少し周りの人を信じたり、助けを求めてもいいのかなとそう思えました。
この小さな出来事が、僕にとってちょっぴり意味のある出来事になりました。
これからも、1歩ずつ前に進んでいきたいと思います。
うつ病でもちょっぴり素敵な日々が過ごせるように。
明日もちょっぴり素敵な1日になりますように🌠
